計算方法と根拠
運転資金とは
中小機構 J-Net21 の解説では、代金の回収よりも先に発生する代金の支払いに対応するために必要な資金を運転資金といい、運転資金=売上債権+棚卸資産−仕入債務で表します。
3 つの要素
売上債権は売掛金など、まだ受け取っていない売上の代金です。棚卸資産は商品などの在庫で、在庫が長く残るほど資金繰りが厳しくなります。仕入債務は買掛金など、まだ支払っていない仕入の代金です。
計算例
売上債権 300 万円、在庫 200 万円、仕入債務 250 万円なら、運転資金は 300+200−250=250 万円です。月商が 200 万円なら月商の 1.25 か月分です。
使っている式
| 名前 | やっていること | 式 |
|---|---|---|
| 回収・在庫に拘束される資金 | 売上債権と棚卸資産の合計です。まだ現金になっていない資金です。 | lock = ar + inv |
| 運転資金(必要額)(結果) | 売上債権と棚卸資産を足し、仕入債務を引いた額です。マイナスは仕入債務の方が多いことを表します。 | ar + inv - ap |
| 売上債権+棚卸資産(結果) | 代金の回収前や在庫の形で、現金になっていない資金です。 | lock |
| 運転資金は月商の何か月分か(結果) | 運転資金を月商で割った参考値です(運転資金がマイナスのときは 0)。 | if(ar + inv - ap >= 0, (ar + inv - ap) / ms, 0) |
式の記法: + - * / ^(べき乗)、かっこ、min / max / round / ceil / floor / pow / abs / sqrt、if(条件, 真のとき, 偽のとき)。round(x, 桁) は四捨五入、ceil は切り上げ、floor は切り捨てです。
設定値(定数)と出典
この計算では、税率や料金表などの外部の設定値は使っていません。数学的な定義の式だけで計算しています。
入力できる範囲
| 項目 | 範囲 | 初期値 |
|---|---|---|
| 売上債権(売掛金など) | 0〜100,000,000,000円 | 3,000,000円 |
| 棚卸資産(在庫) | 0〜100,000,000,000円 | 2,000,000円 |
| 仕入債務(買掛金など) | 0〜100,000,000,000円 | 2,500,000円 |
| 月商(1 か月の売上高) | 1〜100,000,000,000円 | 2,000,000円 |
結果は、同じ条件なら本サイトのどのページでも同じ数字になります(ページの数字も、計算ツールも同じ計算の仕組みで出しています)。
ご利用にあたって
- 入れた金額の見込みにもとづく概算です。融資の可否・借入額の判断や、会計・税務の代わりにはなりません。
- 受取手形・支払手形などの扱い、借入の金利・返済、季節による増減は含めていません。必要な金額の詳細は金融機関や税理士・中小企業診断士にご確認ください。
- 月商との比は割り算による参考値で、融資の基準を示すものではありません。